普段私たちは、表面意識である顕在意識を使って活動しています。
ところがその顕在意識は、意識の中の10％しか使われておらず、
通常意識されていない潜在意識、いわゆる無意識が90％を占めていると
言われています。

潜在意識でよく現れるのが、夜寝ているときの「夢」で、私たちが
潜在意識に抑圧している欲求が現れてきます。
また過去のトラウマが潜在意識に潜み、不眠症の原因になるなど
私たちの生活に大きな影響を及ぼすこともあります。

怖いのは私たちは知らず知らずのうちに、自分を卑下したり他人を陥れたりする
悪い思考が働くことがありますが、それらは潜在意識の中に潜り込み、いつか
自分に悪いことが返ってくるようにはたらきかけていきます。
例えば「自分は駄目な人間だ」と思えばその通りになりますし、
他人を中傷したり攻撃して自分が優位に立ち、その時は上手くいったと思っていた
としても、潜在意識の中では悪いことをしたら罰を受ける、という法則がはたらき
無意識のうちに不利益なことを自ら引き込んでしまいます。

潜在意識の力を良い方向に発揮するには、日ごろから肯定的に物事をとらえる
肯定的自己暗示（アファメーション）という分析結果があります。
大切なポイントは、イメージ、言葉、感情、反復の４つですが、
いずれも自分の目標や夢を意識して、暗示を繰り返すことで潜在意識に
落とし込んでいき、それが最善の方法だと考えられます。

これらは一つの精神分析の考え方で、そうはいっても日々腹が立つこともありますし、
ストレスを抱えなかなかポジティブに思考することができないのが現実です。
ただ潜在意識をうまくコントロールできれば幸福や成功にもつながり、
何より自分を成長させることにもなるので、普段から物事を肯定的にとらえることを
意識し、自分自身に言い聞かせることを心掛けたいものです。